大学院経営管理研究科 研究者養成コース・博士後期課程 ポリシー

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

一橋大学の前身である東京高等商業学校・東京商科大学は、産業界で活躍する人材のみならず、商学・経営学分野の優れた研究者・教育者を養成する機関でもありました。その伝統は、1953年に設置された大学院商学研究科を経て、2018年に発足した経営管理研究科によって、現在に至るまで受け継がれています。

大学院経営管理研究科経営管理専攻研究者養成コースの目的は、商学・経営学分野において質の高い研究を実現できる研究者を養成することにあります。

質の高い研究を実現するには、①創造的な研究成果を世に問うことができる高い研究能力、②学界において「知の発展」をグローバルに牽引するリーダーシップ、③社会科学の健全な発展に貢献するための高い倫理性を有しなければなりません。

これらを獲得して学位を授与された者は、経営、マーケティング、会計、金融ならびに関連諸分野を専門とする大学教員や、公的研究機関・民間シンクタンク等で研究員等として、活躍しています。こうした人材は、研究から得られる知見に基づいて産業界が直面する実践的な課題の解決にも有効な示唆を与えることのできる研究者として、社会に貢献することが期待されます。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

一橋大学大学院経営管理研究科経営管理専攻研究者養成コース(以下、研究者養成コース)のカリキュラムの目的は、①創造的な研究成果を世に問うことができる高い研究能力、②学界において「知の発展」をグローバルに牽引するリーダーシップ、③社会科学の健全な発展に貢献するための高い倫理性を涵養することにあります。

その目的の達成に向けて研究者養成コースでは、コースワークおよび演習を通じて、商学・経営学分野における古典から最先端の研究成果まで幅広い内容を学ぶことができます。

コースワークでは、基本的なレベルとして400番台科目が、応用的な領域として500番台科目が、さらに博士後期課程のみを対象とする600番台科目が設定されています。これらの科目は、商学・経営学の学問領域を網羅して堅固な知的基盤を築き、研究能力を着実に高めることができるように、体系的に構成されています。

演習では、専門分野で高い研究能力を有する教員からきめ細かな研究指導を受けることができます。

以上のような体系的なプログラムを通じた学習の達成度を確認するために、本専攻では、ビジネススクール国際認証に対応した「学びの質保証」(Assurance of Learning)を実現するための調査を、継続的に実施しています。その結果は、各科目の内容およびカリキュラム全体の改善に活用されています。

アドミッションポリシー(入学者に関する受入れ方針)

一橋大学大学院経営管理研究科経営管理専攻研究者養成コースは、将来、商学・経営学分野で研究・教育に携わることを希望する学生のためのコースです。①商学・経営学分野に深い関心を抱き、②自分で問いを立ててそれを解き明かす意欲を備え、③自分が取り組む領域の研究を始めるに足るリテラシー(専門分野に係る深い学識および高い語学力)と思考力を身につけており、④社会科学の健全な発展に貢献するための高い倫理性を有する学生を求めています。

そのような学生を選抜するために、入学者選抜では、論述試験に加えて、研究計画書をはじめとする提出資料や、思考力や研究計画等を確認する口述試験を通じて、受験者の能力と意欲を多面的に評価しています。