2018/08/27
博士後期課程イノベーション・マネジメント・プログラムは、2019年度から始まる新しい博士課程のプログラムです。これは主に理工系出身の方々が、企業等で勤務を続けながらイノベーションや技術経営を学び博士論文を執筆することにより、3年間で博士号と修了証を取得できるというものです。
8月26日に、このプログラムの入学希望者説明会が行なわれました。千代田キャンパスの特別会議室に集まった来場者は、すでに修士号をもち、博士号取得への関心が高い方々と推察されました。
説明会では、最初に蜂谷豊彦研究科長の挨拶として、一橋ビジネススクールのミッションや全体像、各プログラムの位置づけについて説明がありました。
続いて、島貫智行教授より、本プログラムに関する詳細な説明がありました。このプログラムは、通常の博士後期課程とは異なり、企業で技術職に従事し将来高度経営人材として活躍を目指すミドル層の方々に、経営管理の知識を身につけてもらうことで、イノベーションを効果的に生み出し、事業化・収益化できる人材を輩出することを目的としています。特色として、(1)経営・マーケティング・会計・ファイナンスなど経営管理全般の知識を早期・集中的に学べること、(2)少人数のため専門の教員に博士論文研究の丁寧な指導を受けることができること、(3)千代田キャンパスで平日夜間・土曜日に開講するため都心のオフィスに勤務している方は働きながら通うことができること、などがあります。
説明会では、入学試験の内容や出願資格もアナウンスされました。出願期間は2019年1月11日~1月17日であり、1次の書類選考を経て、2次の口述試験が2月3日に国立キャンパスで実施されます。
質疑応答の際には、出願要件や演習等プログラムの内容に関する質問のほかに、なぜ一橋大学が理工系のバックグラウンドをもつ人材を集めるのかというものもありました。これに対し島貫教授は、技術を企業成長や事業戦略に結びつけることは重要な経営課題であり、一橋大学が長年蓄積してきた経営・イノベーション研究と経営者育成ノウハウを教育プログラムとして理工系の優秀人材に提供することにより、日本企業の高度経営人材育成に貢献したい、と本プログラム創立の意気込みを語りました。質問はどれも詳細に踏み込んだものばかりで、参加者の本プログラムへの関心の高さがうかがわれるものでした。
本プログラムの詳細につきましては、パンフレットをご覧下さい。
島貫智行教授 | 会場の様子 |