経営管理研究科博士後期課程の何格尔さんがEAMSA第38回年次大会にてBest Ph.D Awardを受賞しました。

2023/01/23

経営管理研究科博士課程3年の何格尔さんが、2022年10月28日(金)-30日(日)に慶應義塾大学三田キャンパスにて開催されたEAMSA(Euro-Asia Management Studies Association)の第38回年次大会(Annual Conference)にて、Best Ph.D Awardを受賞しました。

受賞対象となったのは次の論文です。

He, Geer, 2022, "Language matters: Discursive legitimation in emerging market multinationals' mergers and acquisitions in advanced markets," Euro-Asia Management Studies Association 38th Annual Conference, Tokyo 2022.10

本論文は、新興国の企業に買収された先進国の企業が社会向けに実施する正当化戦略に着目し、理論化を行っている。具体的には、中国企業による日本企業の買収4件を事例として、当該企業が日本社会向けに実施したパブリック・コミュニケーションに対して批判的ディスコース分析を行っている。その結果、新興国企業が先進国企業の買収後に、現地社会での正当性を高めるため、「不可視化」・「無害化」・「信用保証」・「貢献」という4つの戦略を取りうることを示している。さらに、先進国では、当該企業のみならず新興国そのものの正当性も低いため、企業レベルでの正当化だけでなく、国家レベルでの正当化も行われる可能性があることが示されている。

EAMSAについては、こちらのサイトをご覧ください。
https://eamsa.org/

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