博士後期課程2年・橘 樹さんが日本学術振興会の特別研究員に選ばれました

2023/06/13

日本学術振興会の「特別研究員」制度は、日本の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保に資することを目的として、大学院博士課程在学者及び博士の学位取得者で、優れた研究能力を有し、大学その他の研究機関で研究に専念することを希望する研究者を「特別研究員」として採用し、支援する制度です。例年、数多くの応募者により高い競争率の下での審査を通過する必要があります。経営管理研究科経営管理専攻博士後期課程2年の橘 樹(たちばな たつき)さんは、採用年度に博士課程2年次以上の者が対象となる「DC2」に応募し、採用率18.5%という難関を通り採用されました。橘さんの研究テーマは、「新規上場企業の持続成長メカニズムの解明:理論と実証分析」で、今年度、全国からのDC2への応募の中で経営学・商学・会計学分野において採用されたのは橘さんを含め3名でした。


研究テーマについて

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橘 樹さん

「新規上場企業の持続成長メカニズムの解明:理論と実証分析」

本研究は、新規株式公開(IPO: Initial Public Offering)後に上場企業の業績が低迷する「アンダーパフォーマンス」という現象に着目し、その克服メカニズムを経営者の能力や意図という観点から公開データを用いることで解明しようとするものです。

研究にかける思い

現在、私が研究活動に取り組むことができるのは、周囲の方々の支援があってこそ成り立つものです。その方々の期待に応えてゆきたいです。

今後の抱負

私が現在目指している研究者像は、社会で見落とされてきた重要な問題を拾い上げ、既存の理論・概念と独自の視点を組み合わせることで新たな知見を生み出し、国際的にその研究成果を広く発信する研究者です。特別研究員の採用期間中における研究活動を通じて、自身の研究能力の向上のみならず、世の中に役に立つ知見を研究成果という形で出せるように日々の努力を積み重ねてゆければと思っております。