2024/11/14
一橋ビジネススクール 戦略的経営者研究会は、MBAプログラムの在学生と修了者の自己研鑽・切磋琢磨の場として、また参加者同士のネットワーキングの場として、一橋大学大学院経営管理研究科が主催する研究会です。その研究会の下に、この度、「医療・ヘルスケア分科会」が発足し、去る10月27日、本学千代田キャンパスの一橋講堂にて第1回のネットワーキング会を開催いたしました。
この医療・ヘルスケア分科会は、「一橋ビジネススクールから日本のヘルスケアを進化させ、顧客や患者中心の健康促進を実現する」をVisionに掲げ、医薬・ヘルスケア関連の事業に従事している在学生や修了者が集い、ネットワーキングや講演会・勉強会などを開催することを目的としています。
第1回のネットワーキング会には、医療・ヘルスケア分野の中での幅広い専門性・年代・職種の方々、約70名が参加しました。部署・役職別などに分かれて座談会形式のネットワーキングを2ラウンド行い、中盤には9名の有志の方からご自身の事業や自己紹介があり、情報共有のライトニングトークが行われました。(参照:医療・ヘルスケア分科会 第1回 - 一橋ビジネススクール 戦略的経営者研究会)
事後アンケートでは、「自身のビジネスや業務において今後コラボレーションできる(できそうな)方と繋がれましたか?」という問いに対し90.3%の方からYesと回答をいただきました。また、参加者からは高い評価のフィードバックが寄せられましたので、一部抜粋して紹介いたします。
・一橋ビジネススクール修了生でヘルスケア領域にこれほどの人材がご活躍されていることに大いに励まされました。
・一橋ビジネススクール同期ではヘルスケア産業の方はそれほど多くなかったので、今回世代を超えて同業界の方々と情報交換できてとても有意義でした。
・ヘルスケアの中でもニッチ分野にいるため、ネットワーキングの時間をたくさんいただけて、色々な方からインスピレーションをいただく機会となりました。
<発起人・大杉友之さん(経営管理プログラム2024年3月修了)>
私は大腸がんの基礎研究で博士号を取得し、現在は米製薬会社のブリストル マイヤーズ スクイブ株式会社のメディカル部門で肺がん領域を担当しています。日本社会が抱える医療課題の解決に取り組むには、一人では限界がありますが、一橋MBAを共通点とする分科会のメンバーが一丸となれば、現状を変えられる大きな力になると思いました。分科会活動としてアプローチすべき医療課題を定め、経営学とサイエンスを軸としてソリューションを想起し、社会実装に至れたら、今より良い日本の医療社会を次世代に残していくことができるのではないかと考えています。
分科会の設立に至った背景としては、一橋ビジネススクール在学中にお世話になった秦充洋先生(経営管理研究科客員教授)から「医療・ヘルスケア分野のMBA同窓生のコミュニティがあったら面白いかも」とのアドバイスをいただいたことがきっかけです。また、在学時の指導教員である福地宏之先生(経営管理研究科准教授)に同窓生の医療コミュニティをご相談させていただいた際に、一橋ビジネススクール戦略的経営者研究会の分科会としての活動をご提案いただき、分科会発足に至りました。さまざまな方々のお力添えにこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
今後の活動として、定期的なネットワーキングや講演会、勉強会の実施を軸に、分科会の皆さまのご意見をいただきながら、一橋MBA × 医療・ヘルスケアで価値のある活動をしていきます。