一橋大学大学院経営管理研究科経営管理専攻博士後期課程イノベーション・マネジメント・プログラムは、新たな技術を企業成長や事業戦略に結び付けることができる高度経営人材や高度経営専門職の育成を目的としています。本プログラムは、①民間企業において技術職に従事するミドル層や経営幹部候補者、②技術職のキャリアを歩み、高度経営人材や高度経営専門職として活躍を目指す実務経験者をはじめとする、理工系のバックグラウンドを有するミドル層の方々を主たる対象としており、千代田キャンパス(東京都千代田区一ツ橋)に平日夜間(一部の集中講義は土曜日昼間)に通学することにより、企業等に勤務しながら博士号(博士(経営))を取得できます。
日本企業は大きな環境変化に直面し、新たな技術を企業成長や事業戦略に結びつけることのできる高度経営人材が必要とされています。
経営管理研究科イノベーション・マネジメント・プログラムは、民間企業において技術職に従事するミドル層の方々を主たる対象として、一橋大学が長年蓄積してきた経営・イノベーション研究と経営人材育成教育をベースとする博士後期課程のプログラムを提供しています。
理工系のバックグラウンドを有する方々に、本プログラムを通じて、経営全般の知識と企業経営・イノベーションに関わる高度な分析力と洞察力の習得を図ります。
修了後には、先端技術を基盤とする企業経営の中核として第一線での活躍を期待しています。
一橋大学 大学院経営管理研究科 経営管理専攻長
安田 行弘
本プログラムの履修者は、博士後期課程1年次から2年次夏学期までに、本研究科経営学修士コース経営管理プログラムに開設する講義科目を「経営戦略」「マーケティング」「財務会計」「企業財務」を中心として集中的に履修することにより、経営管理全般の知識を早期に習得します。あわせて、博士後期課程イノベーション・マネジメント・プログラム専用の演習と講義を履修することにより、1年次には担当教員の指導を受けながら博士論文の研究テーマや調査方法の検討を進め、2年次から本格的に博士論文の執筆に取り組みます。本プログラムの修了者には、学位及び修了証を授与します。これらのカリキュラムは、HUB-SBAのミッションと整合するよう作られています。
博士後期課程 イノベーション・マネジメント・ プログラム開設科目 |
経営学修士コース 経営管理プログラム開設科目 |
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3年次 |
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2年次 |
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1年次 |
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注:赤文字は必修科目を示す
1時限 18:20 ~ 20:05 2時限 20:15 ~ 22:00
1875年に「商法講習所」として開設された一橋大学は、その前身である東京高等商業学校・東京商科大学の時代から、客観的な分析力と深い思考力を備えた高度専門職業人を、産業界を中心に数多く送り出してきました。
大学院経営管理研究科経営管理専攻博士後期課程イノベーション・マネジメント・プログラムは、その伝統を受け継いで、理工系のバックグラウンドと企業経営に関わる高度な専門知識と分析能力を備え、新たな技術を企業成長や事業戦略に結び付けることができる高度経営人材や高度経営専門職の育成を目的としています。
具体的には、技術系人材としての実績や経験を有し、深い洞察と効果的なコミュニケーション・スキルを併せ持つリーダーを育成すること、高度な専門的スキルに支えられた創造性を持つプロフェッショナルを育成すること、そして社会の健全な発展に貢献するための高い倫理性を備えた人材を育成することをその使命として掲げています。
本プログラムにおける学修を通じて経営管理全般の知識と企業経営・イノベーションにかかわる高度な分析力と洞察力を身につけることによって、修了後は、先端技術を基盤とする企業経営の中核人材として、国内外で社会を牽引していくことが期待されます。
大学院経営管理研究科規則および細則に定められた修了要件を満たしたことをもって、『1.修得する能力・資質等』に示した能力および資質等を身につけたものと判定します。
一橋大学商学部卒業。化学メーカー勤務を経て、2001年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位修得退学。2002年一橋大学博士(商学)。東京理科大学経営学部経営学科専任講師、イノベーション研究科技術経営専攻准教授を経て、2017年より現職。技術を軸とした経営のあり方に関心をもち、現場に足を運び、関係者から聞き取りを重ねて作成する事例研究を中心に、定性的な調査研究を行っている。現在は、1)製造業における研究開発マネジメント、2)新規事業創出の論理、3)ビジネスモデルの動態モデルと持続的競争優位性、などについて研究を行っている。
1994年一橋大学社会学部卒業。1999年同大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学博士(商学)。2003年~2004年、ハーバード大学客員研究員。2004年より現職。研究上の関心はイノベーションの経営史・政策史にあり、具体的には、再生可能エネルギー、ファインセラミックス、バイオテクノロジーなどにおける産官学連携を通じた組織的な新技術・新産業創出プロセスの歴史的解明を研究テーマとしている。