2022/07/04
トピックス
2021年度証券アナリストジャーナル賞が2022年5月27日に発表になり、地主純子さん(経営管理研究科博士課程2年:中野誠教授ゼミ)の論文「決算短信は他の企業情報と比較して重要か」が証券アナリストジャーナル賞を受賞しました。この論文は、「証券アナリストジャーナル」2022年1月号にて公開されたものです。概要は次の通りです。
本研究の目的は、決算短信が他の公開情報(企業による業績予想、証券会社アナリストの売りもしくは買い推奨、有価証券報告書、適時開示・任意開示書類、金融商品取引法による開示書類)と比較して重要な情報源であるか否かを明らかにすることです。検証の結果、決算短信は定期的に投資判断に有用な情報を提供しており、投資家や証券アナリストにとって重要な情報源であることが示されました。また、その重要性は時系列的に増加していることも明らかにされました。昨今、四半期制度の廃止について議論されています。本研究の結果は、決算短信が定期的に一定量の投資判断に有用な情報を伝えることを示しており、四半期制度の廃止については慎重な議論が必要であることを示唆しております。
日本証券アナリスト協会のホームページに記載された選定理由の全文は以下の通りです。
https://www.saa.or.jp/learning/journal/prize/index.html