青木准教授が、第10回丸淳子研究奨励賞を受賞しました。

2022/06/20

経営管理研究科の青木准教授が、2022年6月4日(土)・5日(日)に青山学院大学青山キャンパスにて開催された日本ファイナンス学会第30回記念大会において、第10回丸淳子研究奨励賞を受賞しました。

受賞対象論文は次の論文です。

Yasuharu, Aoki, 2021, "The effect of bank relationships on bond spreads: Additional evidence from Japan," Journal of Corporate Finance, Volume 68, pp. 1-18.

本論文は、日本の社債発行企業と銀行間の関係をメインバンク関係(企業への融資残高が最大の銀行がその企業の大株主である場合)とサポートバンク関係(企業への融資残高が最大の銀行がその企業の大株主ではない場合)の2つのタイプに分類し、前者に社債のスプレッドとシステマティックな関係が見られない一方、後者では社債のスプレッドが上昇することを見出しています。これは、企業・銀行間関係のあり方が社債スプレッドに影響することを示すとともに、債券投資家が銀行のもたらすホールドアップ問題を懸念しているという、理論的に予想される銀行と債券投資家との間の潜在的な利害対立を実証的に裏付ける結果となっています。

2022年度 第10回丸淳子研究奨励賞のサイトはこちらをご覧ください。

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